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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第103号 ’01−08−24★
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和顔愛語
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●参院選最中の街頭演説で、
社民党土井党首、「人の批判ばかりやっていると、人相が悪くなっちゃう。
私は三十年の間に、ずいぶん人相が悪くなりました」と告白?したそうな。
新聞の囲み記事でしたが、その後訂正が無かったところからすると、虚報
ではなかったらしい。 ふーん、ご本人、分かってたんだ、、
報道で知る限り、信条、行動、思考パターン、、 何も賛成できるところ
の無い人ですが、まさか<人相>で意見が一致するとは思わなかった。
でも、「悪くなった」即ち、かつては<良かった>という前提。 そんな
時期、あったかなあ? いつも不満顔で、<良くなかった>んじゃ?
しかし、その自覚がおありなら、良くなるようご努力あるべし。 方法は
ご本人すでにご存じ。 「人の批判ばかり」を止めること。 原因を無く
すれば、問題も解消する。 簡単な話です、、 と私は思うが、
ご本人には簡単でない。 <批判>が飯の種の人、今さら転職もなさる
まい。 <悪くなった>人相は職業病か、勲章みたいなものでしょう。
けれども<良い人相>が面皮一重のものでないことは、マザー・テレサや
ヘレン・ケラーなど、内なる光を外に溢れさせて世を照らした人たち、他
を批判することなど決して無かった人たち、が証明しています。 即ち、
外観は内容の表現。
<批判ばかり>の社民党が少数派で良かった。 コワイ顔した人だらけに
なっては、この世がますます住みにくくなる。 長くもない、が一人では
営めない人生。 同じことなら、和やかな顔でやさしい言葉を交わしつつ、
の方が、、 <和顔愛語>は仏様のお勧めです。 あなたはまさか、
いつも険しい顔で激しいやり取りをしたい、とお思いじゃないでしょう?
*
そう思わなくて普通だが、普通でない人もいます。 「類は友を呼」んで
土井社民党から出馬、当選した田嶋陽子教授はその一人。 険顔激語の
典型、私はますます<良識の府>無用論に傾いております。
専攻分野では相応の実績をお持ちと信じますが、それが何であれ、人間の
格を高める学問ではなかったようです。 まるで前世からの因縁みたいに
<男社会への呪い>を叫び続けたのが目出度く外観に定着、<和顔>とは
ほど遠い人になっておられる。 その幸薄き人が50万票も集めた、、
幸せを拒む人って、ずい分いるもんですねえ、、 の感。
* *
<和>の反対は<不和>、その現実の一つの姿が<離婚>。 この頃は
涙も見せず、昂然と歩み去る女性が増えました。 土井さん、田嶋さん、
あなた方の熱心な啓蒙活動のお陰です。 しかし、言うまでもなく
<昂然>たる女性方も同類だから<和顔>ではない、<愛語>も発しない。
専業主婦を家畜呼ばわりして悪名を売った女性はその典型です。 TVで
彼女が教えたのは、<和顔>は部品や配列の善し悪しではないということ。
要は表情、即ち筋肉の張り方、緩め方。 感<情>をどう<表>すかは、
感情でなく意志の問題。 その人の選択と実行の結果です。 つまり、
<和顔>は、その意志の表明。 彼女が発言の度に口の端を引きつらせる
のは、<和>の意志無き主張ゆえ。 むしろコワイ顔をしようという意志
が働くタイプの人もいますが、彼女は多分それでしょう。
<愛語>もまた、意志の問題。 数多ある表現方法のどれを選び、どう
用いるか、ですからね。 敢えて恐ろしげな口を利く人は、その意図で
そうしているのです。 相手を傷つけない心遣い、無くて良いのかな?
「ふざけるな」、「くたばれ」、「家畜」、、 どれも(良き日本の伝統
からすると)女性が、しかも同性に対して用いる言葉ではありませんね。
ギミックにしてもヒド過ぎる。 神様も時に作り損ないをなさる、、、
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●公平を期するため、
男性<反面教師>たちにも触れておきましょうか。 沢山いるのだから。
このところ主に外務省が<一連の不祥事>を提供して来ましたが、その前
は警察の<専売品>でした。 警察で<完売>したのでこんどは外務省、
というわけじゃなかったろう。 <キャリア>のはびこるところ、
何省、何庁、何公団、、 そこら中、世間常識的不祥事は無尽蔵。 だが、
それらは<彼らの常識>だから、誰かの内部告発でも無い限り司法が粛正
に立ち上がることは無い。 たとえ形だけ立ち上がっても、自分たちの
ボスを狙撃した犯人すら挙げられずにもう何年、、の我が警察。 まして
役人相手では、積極的には動くまい。 <挙げる>よりは
「外務省の弱みを握ることが、警察官僚の狙い、、 キャリアの世界は、
互いに弱みを握り合い、牽制し合うことで成り立っているのだから、、」
という説もある。 <同じ穴の狢>だもんね。 栄耀栄華をきわめたくて
なるのがキャリア、その下働きとして粉骨砕身(普通は難儀を引き受けて
力を尽くすことですが、この場合は最悪<飛び降り>だから、文字通り)
するのがノン・キャリア。 その腹いせのチョロマカシかね?
彼らにとっては良いこと、国民にとっては良くないことを日常化して平然。
公僕どころか<雲助>です。 良民を脅し金品を私し、その挙げ句が何と
「キャリアだから捕まらない。 捕まってもキャリアがかばうから平気」。
これぞ<エリート>の論理。 盗人猛々しい、とはよくぞ言ったものです。
海外旅行中トラブルに遭い、領事館に救いを求めて大変良い扱いを受ける
ことが出来た人、いますか? 私の知り合いには一人もいませんでした
が、こんなのが相手ですから当然です。
*
良くないのは外務省に限らないはずですが、それにしても、<事務方>、
大使、総領事、、 達増議員さん、あなたの「先輩」たち、全くヘンなの
ばかりだよなあ、、
公僕とはサービス業、サービス業なら目指すべきは顧客満足、そして顧客
は国民。 だが彼らの眼中に<国民>満足は無く、あるのは自分の取り分。
そんな<Give無し、Take and Take>が、達増氏の誇る「100年かけて
築いた歴史」の現実。 俗に言う<やらずぶったくり>ですな。
* *
非<和顔>非<愛語>の人が何故か威張るこの国。 かつて長らく面倒見
の良かった神様も、近頃ずっとお見放しです。 不思議ではありませんね。
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●折しも恒例、
半世紀前の大戦争回顧の時季。 古い映像の、最近の恥ずべき事件との
大きな違いは、何より主人公たちの顔。 当時の写真術、小サイズ印画
の部分拡大、で画像の質は良くないが、彼らの表情の何と清々しいことよ。
*
戦争は良くない、は今の話。 その時代の考え方で育てられた一般国民は、
「したいこと」ではないが<お国のために>戦ったのであって、<自分の
ため>ではなかった。
Take 抜き、 Give のみ。
情報欠如を強いられた時代でもあって、思考は単一、<自己犠牲>が共通
の基盤でした。 自分一身の生死損得を無視し、課せられた義務に全力
を尽くす、それが日本人、、 でした。
状況的に和やかな心ではいられなかっただろう彼らが静けさに満ちている
のは、「すべきこと」に徹しての自信か、
Give を果たした満足感か、、、
* *
そこが違うんですな。 「すべきこと」に取り組むか、「したいこと」に
うつつを抜かすか。 <外務省>は状況に恵まれ、「したい」に走った。
人間の欲はキリなし、次々「したい」が湧き出て<ああいう顔>になった。
一方、「すべきこと」には自ずと限界がある。 一つ達成すれば充足感が
得られ、心は暫し安らぐ。 それが<ひとのため>なら、時に相手の感謝
も伝わって来るだろう。
Give しているうちに Take が生じて来る、、
で、バランスが取れ、それが顔にも表われるのでしょう。 「したい」の
一心
Take だけでは偏るばかり。 実際<外務省>、どれも利己や貪欲に傾いた人相。 そんな程度の役者が外交の檜舞台に立って、<国益>など
もたらすわけ無いでしょうが。
* * *
コイズミ人気の理由の一つは、首相の爽やかな(いつまで<爽やか>さを
保てるか、心配でなくはないが)表情かも。 <坂本龍馬に似ている>と
いう説もあるそうですが、もし共通点を言うなら、龍馬も自分一身を顧み
なかったこと。 「すべき」に徹したこと。
NHK<プロジェクトX>の主人公たちが我々を感動させるのも、生き方
が
Give 本位だからでしょう。 務めを果たした人に特有の<和>やかな<顔>で、<愛>情に溢れた物<語>を聞かせてくれます。 たとえば、
魚群探知機を開発し今もトップメーカー、の古野家十人兄弟姉妹。 交々
語った中、「親が沢山の兄妹を与えてくれたことに感謝」の一言は、今や
希少なアタリマエでした。 夫婦親子は人間社会の基本単位。 <和>や
<愛>の
Give 無しには困難を克服することは出来ません。 が、<和>や<愛>の実感を
Take できるのは普通、困難克服のあとです。 それは、
<広辞苑>の編者新村出博士と子息猛氏の悪戦苦闘においても同様でした。
ご苦労はお二人だけではない。 当時の商慣習で、出版に至るまでの支出
は全て著作者負担。 その間、自分の着物類を売って困窮の家計を支えた
猛夫人も
Give 一途。 仕事に命を懸けた男を支えるのは、やはり、
<専業主婦>ですね。 それは(別の番組でしたが)湯川秀樹博士のスミ
夫人も、でした。 深夜ヒラメキ型の博士は枕元にノートを置き、直ちに
書き留める。 その灯りで目が覚め、子供たちが泣き出す。 と、夫人は
子供を抱いて廊下へ出、博士の気が散るのを防がれたという、、
何事かを成し遂げるには協力が不可欠。 そこではたいてい、誰かが<縁
の下の力持ち>を引き受けなくてはならなくなる。 それは「したい」
でなく「すべき」こと。 それを敢えてするのは
Give の人です。
そういう人がいてくれなければ、ものごとは前進しない、世の中も良くは
ならない、変革も無い、問題は解決しない。 あなたは<そういう人>で
いらっしゃる、と信じますが、あなたの周りには何人見付けられますか?
多くはないでしょう。 で、増やしたい、と思いますか? 思うなら、
Rational Process !
* * * *
「すべきこと」は何か、が掴めていない人には状況分析:SAで課題一式
を見せ、SUGで絞り込むことを教えましょう。
「すべきこと」の意義や要点は、決定分析:DAの
MUST と WANT で示しましょう。 タイミングや補強の仕方なら、潜在的問題分析:PPA。
ワーク・シートを用いて、端的かつ具体的、前後左右まで見て取らせれば、
それまで気付き不十分なため
Give に向かっていなかった人も、あなたの考えが分かって動き出します。 号令で動かすのと違って、任せて安心。
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かつて<マドンナ旋風>に乗った土井委員長は「ヤルッキャナーイ!」と
叫び、人気を取りました。 誰か質問しなくて良かったのかな、何を?、
何のために?と。 それ無しでは<ステートメント>にならんでしょ?
案の定かけ声だけに終わり、結局何も行なわれませんでした。 困るのは、
ビジネス世界にもそんなレベルの人が未だにのさばっており、可能性ある
人々のヤル気を失わせたり、本領発揮を封じたりしていること。 それが
今の<閉塞状況>を導いた、とも言えるでしょう。 リーダーの質が常に
問題の最大原因、第4象限的小泉総理に期待する所以です。
全体像をバランス良く把握し、各人の「すべきこと」をその根拠と併せて
理解させ、その達成を支援する、、 リーダーはそのように
Give する人でなくては。 それは主に<言葉>、もちろんコワイ言葉ではないはず。
やり取りが
Rational Process 的なら、目標達成は時間の問題。 充足感を
Take して、お互い和やかな顔で気分の良い会話を交わすことが出来る、、
ただ「しろ!」と言われても<和顔愛語>なんて容易に出来はしませんが、
技法が助けになるだろうことはざっとお分かりでしょう。 つまり、
Rational Process は<和顔愛語>の技法!
■竹島元一■
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